ショコラちゃん:ミニチュアダックスフント 前立腺膿瘍
前立腺の病気はは一般的に加齢に伴って増加し、未去勢の動物で発症頻度が高くなります。前立腺の病気には前立腺肥大、前立腺嚢胞、前立腺腫瘍、前立腺膿瘍などがあります。12歳(2009年9月生まれ)のミニチュアダックスフントのショコラちゃんは、排尿時におしっこが白く濁るとの主訴で来院しました。腹部レントゲン検査、超音波検査により前立腺の拡大が認められ、症状から前立腺膿瘍が疑われました。去勢すると前立腺が縮小することが多い為、まずは去勢と内科療法を行いました。これらの治療を行ったところ一時的に症状は改善しましたが、前立腺の拡大は完全には改善せず、前立腺膿瘍が残りました。
そのため完全に治すために膿瘍を摘出し、余った前立腺を縫縮する手術を行いました、術後管理として尿道カテーテルを数日設置し、その後抜去しました。術後の経過は良好で、3ヶ月後の健診時においても再発は認められていません。
12歳となると比較的高齢犬ですが、手術中の麻酔が安全に行われたこと、術後管理が適切に行えた結果、今月13歳の誕生日も無事に迎えられると思うと、外科手術を無事乗り越えられてよかったですね!!