【ここまで共通ヘッダーです】

【ここから共通メニューです】

[共通メニューを飛ばして本文へ]

0565-74-0321

休診日:日曜日、祝日

元気になったペット

整形外科

ライムちゃん:トイプードル 膝蓋骨内方脱臼

2018年 6月生まれ 手術時3歳

ライムちゃんは、勢いよく走ると左の後肢の跛行を呈したり、膝を触ると痛がるようになったとのことで来院しました。検査の結果、左の膝蓋骨が大腿骨の滑車稜を越えて内側にはずれる膝蓋骨内方脱臼であることがわかりました。外傷性の場合、ケージ内で安静にすることで脱臼が改善することもあります。今回はまずこの保存療法を行いましたが、脱臼に改善は認められませんでした。

膝蓋骨は大腿四頭筋、膝蓋靭帯の間に位置し、大腿骨の遠位にある滑車溝を滑走することで、膝の伸展機構を潤滑にし、少ない筋力で膝を伸展させることを可能にします。このため、膝蓋骨が滑車から脱臼すると関節の働きが悪くなったりして、後肢をかばって歩くようになることもあります。

手術は、大腿四頭筋、膝蓋骨、膝蓋靭帯、脛骨粗面が直線状に並ぶよう、再配列させることが重要です。加えて膝蓋骨が滑車溝上を滑らかに動いて膝の関節が伸展・屈曲できるように整えます。

ライムちゃんは膝の伸展機構のアライメントを整えるために、脛骨粗面の外方転位を行いました。また膝蓋骨周囲の組織が緩く、再脱臼の恐れがあるため、大腿骨の滑車の近位に脱臼防止スクリューを挿入しました。転移した脛骨粗面を固定したピンと大腿骨のスクリューは、術後70日目に抜去しました。その後は膝を再脱臼することもなく、元気に走れるようになりました。

術前 正面像 脱臼した膝蓋骨
術後 側面像
術後70day 正面像
術後70日 側面像

元気になったペット一覧を見る

【ここまで本文です】

【共通フッター開始】

【ページ終了】