秋の学会 「動物臨床医学会」
こんにちは。
10月5・6日に大阪で開催された「動物臨床医学会」に参加してきました。
この学会は年に1回秋に行われる学会で歴史も古く、全国からたくさんの獣医医療関係者が参加します。
運動器の分野の症例検討会にて発表を行いました。
「症例検討」とは、
実際に治療を行った子の手術前から手術後の様子、実際に行った手術や治療・長期経過の状態などについて発表し、
参加をしている大学の先生、専門分野の先生、他の開業している先生等とよりよい治療方法を議論する場になります。
これまでにも整形外科分野の症例発表を行ってきましたが、今回は「犬の肩関節脱臼の手術」についてのプレゼンテーションをしました。
肩関節脱臼は、整形外科部分野の手術の中でも難易度の高い手術です。
肩の関節が慢性的に外れやすくなっている中高齢のワンちゃんは増加傾向にあり、その原因はまだよく解っていません。
加齢やもともとの疾患をもつワンちゃんは、麻酔のリスクが高くなることもありますが、関節がゆるくなってしまい歩けなくなってしまうこともあるので、手術を行うことで生活のクオリティが上がります。
今回発表のワンちゃんも高齢で基礎疾患をかかえているケースで何ヶ月も脱臼を繰り返しているとのことでした。一筋縄ではいかないですが、新しい方法を取り入れることで脱臼を治すことができました。
専門の先生や会場から多くの質問やアドバイスを頂き、自分も勉強になりました。
このような学会、勉強会で得られた新しい知識や技術、よりよい治療方法を日々の診療に還元していけたらと思っています。
歩きがなんだか変、、、はひとつのサインです。治療によって歩きがよくなる可能性もあります。
愛犬・愛猫でご不明なことや気になることがある場合には、ご遠慮なくご相談ください。
ゆう動物病院
谷